磐田のサポートは心がなかった | 浦和三昧 序章

磐田のサポートは心がなかった

 今季、私は(埼玉スタジアムでは)南ゴール裏を定位置にしている。
いろいろと考えることがあって、
あえて熱い北ではなく、温いと言われる南に移動した。
基本的に、南は座った状態で試合を観る人たちのエリアで、
手拍子も少なく、声を出す人は少ない。
そんな中で、我々はスタンディングでの熱いサポートを貫いている。
一応、周囲の迷惑にならないように場所などは工夫し、
新参者なので、いろいろと気も遣っているつもりだ。
そのため、我々はアウェイ席に近い緩衝地帯に沿ったエリアが居場所になる。
 前節・磐田戦では、
敵のコールリーダーと隣り合わせるという奇妙な位置関係になってしまった。
なかなか体験できることではない。
彼らの太鼓は、強烈だった。
ただ大きな音量が出るように調整していて、極めて不快な音質だ。
コールリーダーは「浦和のサポに負けないくらいの声を出そう!」と繰り返していた。
彼らにとってピッチ上での戦いは二の次らしい。
磐田のコールが途絶えた頃合いを見計らって、我々数名が声を張り上げると、
それを打ち消そうと、次のコールを始める。
結果的に、試合の展開など関係なく、メリハリのない応援が絶え間なく続く。
彼らは何が目的で、わざわざ埼玉まで出て来たのか。
試合途中で、私は首を傾げることが多くなった。
ほぼ自己満足に終始した行動、こんな心のないサポートは最低だ。
我々も、こうならないように戒めなければならない。
切に、そう感じた。
 南の緩衝地帯でのスタンディングは、純粋なサポートである。
浦和レッズを勝たせ、優勝に導くために頑張っている。
そして、スタジアムを、サッカーを楽しみたいと考えている。
気軽に声を掛けてくれると嬉しい。

 iTunes Store(Japan)